健康診断・検診
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消化器精査ドックとは
倉岡医院では、企業の定期健診や就業時の健康診断のほか、消化器がんの早期発見に向けた取り組みのひとつとして「消化器精査ドック」を設置しています。
消化器精査ドックとは、胃がんや大腸がんをはじめとした消化器系の病気を早期に発見するための人間ドックの一種。当院では「胃カメラ」「大腸カメラ」「腹部エコー検査」を組み合わせた全4コースを設け、自覚症状がない初期がんを発見・治療につなげることで地域の皆さまのがん疾患リスクの軽減に寄与しています。

胃カメラ
倉岡医院の消化器精査ドッグでは、食道、胃、十二指腸といった上部消化管の検査に経口内視鏡、いわゆる胃カメラを採用。検査に恐怖心がある方など、希望者には鎮静剤を用いてのセデーションも行っており、患者様の負担を軽減する工夫を取り入れています。
胃がんは男女ともに死亡数が多いがんのひとつ。その主な原因のひとつが胃の中に住み着いているピロリ菌です。胃がんの発症率は40代以降に高くなる傾向がありますが、当院では若いうちのピロリ菌検査を推奨。感染が見つかったとしても除菌治療を受けることで、将来の胃がんリスクの回避につながります。
大腸カメラ
倉岡医院の消化器精査ドッグでは、大腸と小腸の一部といった下部消化管の検査として大腸カメラを実施。当院の大腸カメラでは炭酸ガス送気による患者様の負担が少ない検査を行っているほか、大腸ポリープが見つかった場合は切除することも可能です。
大腸がんは男女問わず死亡リスクが高いですが、早期に発見できれば根治できるがんのひとつ。ただ、肛門から内視鏡を挿入したり、前処置の腸内洗浄が必要だったりと「恥ずかしい」というイメージを持っている方もたくさんいらっしゃいます。当院では患者様のプライバシーに配慮し、個室をご用意。鎮静剤(静脈麻酔)を用いての検査も可能ですので、お気軽にお申し出ください。
腹部エコー
倉岡医院の消化器精査ドッグでは、肝臓・胆のう・膵臓・腎臓・脾臓といった内視鏡では診ることができない臓器の状態チェックに腹部エコー検査を行っています。
特に当院が注力しているのが膵臓がんの早期発見・早期治療。大学病院で長きに渡って膵臓の精密検査に携わってきた当院の院長が、膵臓観察の精度が高い「膵精密エコー検査」によって専門家の眼で危険因子をスクリーニングしています。
費用
| 料金(3割負担の場合) | |
|---|---|
| 腹部エコー + 胃カメラ | 約13,000円(税込) |
| 腹部エコー + 大腸カメラ | 約18,000円(税込) |
| 胃カメラ + 大腸カメラ | 約23,000円(税込) |
| 腹部エコー + 胃カメラ + 大腸カメラ | 約26,000円(税込) |
※消化器精査ドッグは予約制です。
※大腸内視鏡検査は事前診察が必要となります。
※採血や生検をご希望の場合は追加費用がかかります。
※超音波内視鏡検査を希望される方は事前にご相談ください。
※検診目的なので胃カメラ・大腸カメラの同日施行が可能です。
超音波内視鏡検査
当院では、腹部エコー検査で膵臓がんの疑いがあった場合、患者様に「超音波内視鏡検査」の受診を勧めています。
超音波内視鏡検査とは、名前の通り内視鏡検査の一種。先端に超音波を発する装置がついたスコープを口から挿入し、通常の内視鏡やエコー検査では見えない消化管の壁や周囲の臓器(膵臓、胆嚢、胆管など)を詳細に観察します。
超音波内視鏡検査は小郡市内にある島田病院にて毎週木曜午後に実施。なお、検査は当院の院長が行いますので、リラックスして受けていただけます。
なお、超音波内視鏡検査は消化器精査ドッグでも対応可能。ご希望の方は事前にご相談ください。

がんの早期発見を目指して
当院は地域のかかりつけ医として、日々の診療や健康診断、各種検査、消化器精査ドッグなどを通じ、
消化器がん・膵臓がんの早期発見に取り組んでいます。
消化器がん
厚生労働省が2024年に発表した『2023年の人口動態統計』によると、何らかのがん疾患による死亡者の割合は約25%。その中でも早期に症状が出ることがほとんどなく進行した状態で発見されることが多い消化管がんは死因の上位を占めています。
がんの死亡数順位(男女別・部位別)
| 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 男性 | 肺がん | 大腸がん | 胃がん | 膵臓がん | 肝臓がん |
| 女性 | 大腸がん | 肺がん | 膵臓がん | 乳がん | 胃がん |
当院では、消化器がんの早期発見を目的として以下のような取り組みを行っています。
がんのリスク因子の把握
消化器で発生するがんには、生活習慣やウイルスなど、それぞれ発症の基となる危険因子が存在します。当院では日々の診察や定期健診、消化器精査ドッグ等を通じて、患者様が持つがんのリスク因子を把握。がんの疑いが強く、胃カメラや大腸カメラといった検査を受けたことがない方には早期の検査を強く勧めています。
早期がんマーカーによる拾い上げ
当院では外部業者と提携し、早期がんマーカー検査による高危険群の拾い上げ(危険因子の判定)を実施。まだ保険収載されていない検査のため、自由診療での対応となります。
<当院で対応可能な早期がんマーカー検査>
・アミノインデックス(大腸がん、胆管がん、膵臓がん、肺がん、子宮卵巣がん)
・マイクロアレイ血液検査(胃がん、大腸がん、膵臓がん、胆管がん)
・PanaSee(膵臓がん危険因子検査)
・Cologic(大腸がん危険因子検査)